試験方法の概要
ASTM F543 は、骨に埋め込まれる金属製骨ネジのねじりに対する機械的特性を測定するための性能上の検討事項と標準試験方法を規定しています。この試験法は、試験対象となる製品の均一性を測定したり、大きさが似ているが異なる製品の機械的特性を比較することを目的としています。特定の用途に対するネジの適合性を判断する際に、以下のような特性が重要になる場合があります。
- ねじりの強さ
- 降伏角
- 軸引張強度
- 挿抜トルク
- セルフタッピング力
試験片に必要なトルクをかけるためにねじり試験装置が使用され、トルクと回転変位の範囲に対して校正されています。また、ねじり降伏強さ、最大トルク、破断角度の試験に適した試験治具も使用されます。この試験機では、1~5 rpm(回転 / 分)の一定速度でねじり力を与えます。トルク変換器を使用して、試験方法の実行中に遭遇する時計回りと反時計回りの回転での印加トルクを測定します。同様に、ねじれの角度を測定するために、ある種の角度変位トランスデューサが使用されます。このトランスデューサは、試験で遭遇する角度の範囲で 0.3° の精度で校正されています(時計回りまたは反時計回りの回転)。