試験方法の概要
高分子マトリックス複合材の面内せん断応答の測定には、±45° 積層板引張試験が用いられます。平板状の試験片に 5% までのせん断応力になるように一軸引張力を印加し、面内せん断応力/ひずみ応答、およびせん断弾性率やせん断強さなどの重要な機械的材料特性を調べます。この規格の対象となる複合材は、熱硬化性および熱可塑性樹脂の格子状層であり、その繊維が試験片の主軸に対して ±45°に配向されている単指向の層または織物の形になっているものです。
± 45° 面内せん断試験は、油圧サーボ試験機または電気機械式試験機のグリップに試験片を設置し、せん断ひずみ 5% まで制御された引張荷重を加えることで行われます。試験片の応答は、接触式または非接触式の伸縮計、またはひずみゲージで測定できます。
ISO 14129 のソリューションには、一般的に以下に示すタイプのコンポーネントが含まれます。。
加重フレームのオプション
MTS Landmark 油圧サーボ試験システムおよび MTS Criterion 電気機械式万能試験システムは、ISO 14129 に準拠した繊維強化プラスチックの正確で再現性のある単調試験の実施に最適です。
MTS Landmark の革新的な試験フレームデザインは、優れた剛性とアライメント能力を発揮します。この試験システムには、一貫してタイトなアラインメントを実現する精密加工シャフト、低摩擦ベアリングを採用した耐疲労性に優れる MTS アクチュエータ、滑らかなスロープの油圧サービスマニホールド、ラボに直接設置できるほど静かな SilentFlo™ 油圧動力ユニットなど、最新の MTS 油圧サーボ技術が採用されています。
コンパクトな MTS Criterion 試験システムは、高精度の MTS デジタルコントローラ、優れたアライメントを実現するリニアモーションガイド、高速・低振動の MTS 電気機械式ドライブ、効率を最大化するオプションのデュアルゾーン試験スペース、せん断応力を最小化するアンチローテーショングリップ/取付固定具を備えています。
その他のオプション
この規格に関連するその他のオプションについては、このページのアプリケーション試験方法 テクニカルノートをダウンロードしてください。