お客様の挑戦
1985 年以来、ウィチタ州立大学の National Institute for Aviation Research(NIAR)は、高い技術水準を満たす競争力のある革新的なソリューションを提供することで、研究、設計、試験、認証に対する業界のニーズに応えてきました。カンザス州ウィチタにある NIAR では、大学、政府、産業界が一体となって、航空および関連産業のための技術開発を行っています。NIAR の 12 万平方フィートの施設には 15 の研究室があり、航空力学、老朽化した航空機、衝突力学、複合材料と先端材料、高度な接合、構造部品、バーチャルリアリティ、コンピューター力学、その他の領域の研究を行っています。
Fatigue and Fracture Lab は 2003 年に創設されました。このラボは、材料サプライヤー、航空機メーカー、米連邦航空局 (FAA)、米空軍を含む、数多くの組織のさまざまな研究プログラムをサポートしています。様々な材料の機械的な試験を行い、一定の振幅またはスペクトルの負荷を受けた材料の許容可能なデザイン、疲労および損傷の許容特性を生成します。通常この情報は、材料のスクリーニング段階で使用、またはすべてのメーカーが製品認証に採用している部分構造構成法で必要なピラミッドにデータを投入するために使用されます。
Fatigue and Fracture Lab は設立以来、進化する要求を満たす試験装置を提供するために MTS システムに頼ってきました。
「当社が取り組む研究開発プログラムにはそれぞれ独自の要件があるため、試験ニーズは常に進化します」と NIAR の Fatigue and Fracture Lab のマネージャーである Lamia Salah 氏は語っています。「MTS は当初から頼りになるパートナーであり、必要な機器やサポートを確実に提供するために常に全力を尽くしてくれました。」
例えば、より大きな荷重の疲労試験を NIAR のラボに依頼する顧客が増えています。その結果、ラボは最近 MTS から 55 KIP 負荷フレームを購入しました。ただし、フレームに付随するグリップはすぐに入手できず、NIAR はこの製品が必要な試験を完了するために厳しい期限を迎えていました。MTS は広範な顧客ネットワークを通じて、NIAR が自分で注文した分を受けるまでの間、一時的にこれらのグリップを提供することができました。
MTS のソリューション
Fatigue and Fracture Lab では、油圧サーボ式負荷フレーム、FlexTest GT デジタルサーボコントローラ、TestStar 21 コントローラ、TestWorks およびMultiPurpose TestWare (MPT) ソフトウェア、油圧電源、トランスデューサ、伸縮計、変位計、ひずみ変位測定器を含む、幅広い MTS の装置、ソフトウェア、アクセサリを使用して試験要件をサポートしています。
曲げ試験の際には、変位計を用いて試験片の中心部の最大変形を観察します。疲労試験では、MTS 伸縮計を使用して疲労負荷を受けた材料の弾性コンプライアンスを観察します。MTS ソフトウェアは、試験片の応答に応じて異なるコマンドをトリガーするために使用可能な、精巧な試験プログラムを構築するために使用されます。
顧客のメリット
MTS システムの利点を最大限に引き出すために、Fatigue and Fracture Lab は同社のコンサルティングチームと協力して、特定の機能や特徴を最適化する最良の方法を学んでいます。
最終的には、MTS ソリューション全体を使用して、NIAR は試験プログラムの記述、試験の設定、試験データの取得にかかる時間を短縮し、試験の生産性を向上させることができます。例えば、MTS ソフトウェアの内蔵機能を利用して、試験プログラムの作成やデータの取得を迅速かつほぼ自動的に行うことができます。
また、このシステムは非常に使いやすいため、試験施設従業員はわずか 2 ヶ月で特定の試験方法の設定や MTS のハードウェアおよびソフトウェアの使用についてトレーニングを受けることができます。
「NIAR で働いているとき、つまり疲労破壊試験所が設立される前から MTS を使用していました」と Salah 氏はコメントしています。「当社は、MTS が提供する高品質な製品に満足しており、拡大するニーズを満たすために、今後も MTS の機器を導入する予定です。」