MTS Landmark® および Bionix® 負荷フレームを駆動する一体型アクチュエータは、独自の MTS SureCoat® ロッド仕上げ技術により、大幅に 性能が向上しました。新しいロッド処理により、従来のクロムメッキロッドを使用したアクチュエータに比べて、アクチュエータの寿命が 10 倍になりました。
精度の向上と機器の長寿命化
新しいロッド表面のコーティングと独自の表面仕上処理は、アクチュエータの耐久性、寿命、性能の業界標準を定め、MTS Landmark と Bionix システムの性能向上と動作寿命の延長を実現しました。SureCoat ロッド仕上げ技術は、アクチュエータロッドのバンディングを 1/10 に減らし、シールの寿命を延ばすことで試験結果の一貫性を高め、測定の不確かさの原因となるノイズの歪みを減少させます。
中断が少なく信頼性の高い結果を提供
特に脆性材料に対して正確な引張、LCF、HCF、TMF 試験を行うためには、荷重トレインのアライメントを厳密に保つことが重要です。MTS SureCoat 技術は、過剰なロッドバンディングを補正するためにクロスヘッドを再配置する必要性を大幅に減らし、フレームのアライメントを改善します。クロスヘッドの動きが少ないということは、アライメント手順のやり直しが少なくなりテストにかけられる時間が増えるということです。
環境に優しい選択
MTS は品質管理された独自のコーティングシステムを所有および運営しており、コーティングの種類、コーティングの塗布技術(プラズマ、溶射、フレームスプレー、HVOF など)、コーティングの超仕上げ方法などは独自の要素ですが、MTS の SureCoat 技術で作られたアクチュエータはすべて RoHS(特定 有害 物質 使用制限)要件を満たしています。一方、現在市販されている多くのアクチュエータロッドは、硬質クロムの電気メッキ仕上げです。この硬質クロムの表面は、発がん性が指摘されている六価クロムを微量に含む有害な副産物を生成する研磨工程を経て、最終的に再仕上げする必要があります。MTS SureCoat ロッド処理は無害で、摩擦を最小限に抑えることで動作の忠実性を高め、動作中のエネルギー消費を抑えます。
MTS SureCoat 技術を活用した新しい MTS Landmark または Bionix 試験装置による、ラボでの試験の精度と効率の向上については、お気軽にお問い合わせください。旧型の Landmark システム、Bionix 370.02 システム、モデル810 試験装置(通称 318 負荷フレーム)にMTS SureCoat 技術を搭載したアクチュエータを追加するフィールドアップグレードも可能です。