MTSのK&Cポートフォリオに最新追加されたこのシステムは、サスペンション測定の精度と柔軟性向上に対する業界の要求を満たすために特別に設計されています。
新しい乗用車用K&Cシステムは、急速に進化する電動乗用車およびSUVのサスペンション設計に対して、高精度で再現性の高い測定を提供します。前モデルよりも小型で軽量、設置が容易なこの次世代システムは、運動学およびコンプライアンス(K&C)のたわみ測定アプリケーションのフルスペクトラムを、最高レベルの精度とスループットで実行するために使用できます。最先端のMTSコントロールとソフトウェアにより、システムの機能が拡張され、動的操作、リアルタイムハイブリッドシミュレーション、そして補助的なEtherCATデバイスの統合が可能になります。すべてのMTS K&Cシステムと同様に、最適な測定精度を確保するためにシステムレベルのキャリブレーション方法が採用されています。
進化する電気自動車の設計に最適な柔軟な乗用車用K&Cは、高精度なホイールモーションセンサー、新しいステア入力アセンブリ、拡張されたトレッド幅とホイールベース調整、高度に調整可能なボディクランプなどを特徴としています。
高精度ホイールモーションセンサーは、絶対モードと相対モードの両方で比類のない精度を提供し、より広い範囲のホイールモーション測定を可能にします:
|
前後方向: |
±90 mm |
|
横方向: |
±90 mm |
|
上下方向: |
±240 mm |
|
キャンバー角: |
±10° |
|
スピン角: |
±45° |
|
ステア角: |
±45° |
新しいステア入力アセンブリは、バックラッシュのない動作を実現し、電気自動車に必要なステア角(±50°)とステアトルク(±1000ニュートンメートル)を適用するよう設計されています。
自動位置決めおよびクランプ機能を備えた拡大されたトレッド幅とホイールベースにより、マイクロカー、乗用車、SUVを含む幅広い車両に対応します。
柔軟なボディクランプは、進化する電気自動車のシャシーデザインにより適応できるよう、さまざまな調整が可能です。